指輪の作り方完結版!2時間で出来る重ね付けリング


今回は上記の画像のような、指輪の作り方の基礎的な作業の流れを紹介します。

余計な作業を一切省いた重ね付けリングを作っていきます。
この指輪の作り方の流れは、
地金から指輪を作り上げるための基本中の基本です。

彫金が始めてっていうあなたは、
「指輪ってこんなふうに作られていくのか~」というのが分かると思います。
どんな感じに作られていくのか映像におさめましたので、
まずはこちらをご覧ください。

 

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地金で作る指輪の作り方(基礎編)

地金を切る

今回使う地金は、線径1.5mmのシルバー925の銀線を使っています。

この銀線に、作りたい指輪のサイズ(号数)の長さで印を入れます。

そして、その印よりもやや長めの位置を糸ノコで切っていきます。

重ね付けリングを作るので、細い銀線を使って時間短縮できました。

切断面をヤスる

糸鋸で切った切り口は曲がっていたりするので、
鉄ヤスリを使って切り口が直角平面になるように整えます。

長さが決まっているので、それに合わせて削れるようにしよう。

焼きなまし

焼きなましとは、金属を曲げやすく柔らかくすること。

バーナーを使って銀線を温めて、火が通ったら、急冷させます。

 銀の場合、熱して急冷させると柔らかくなります。
鉄はその逆です。

リング状に曲げていく

銀線がやわらかくなったので、リングゲージ棒にあてがい、

銀線の両端を押さえ込んで、Uの字になるまで曲げていく。

  1.5mmの銀線なので、手の力でカンタンに曲がりますよ。

次に、両先端とその周りの酸化したところを研磨します。

これは、酸化していると、

次におこなうロウ付けでロウが溶けづらくなってしまうからなのです。

 

研磨できたら再びリングゲージ棒に入れて、

今度は木槌を使って、Cの字になるまで曲げていく。

 

最後に指輪の接合面をピタリと合わせていくために、

木槌で叩いて、接合面を平行に寄せていきます。

前の作業で切断面を鉄ヤスリでうまく削っていないと合いません。

1.5mmの銀線は厚みも幅もないので合いやすいですが、
厚みや幅が増せば増すほど、難易度もどんどん上がってくるよ。

すり合せをする

ピッタリと接合面が合わない場合に行なう作業です。

接合面の断面同士が部分的に触れ合ったら、

そこに糸鋸を通して切っていきます。

両断面がまっすぐ並行に切れることで、ピッタリと隙間が合うんだよ。

ロウ付けする

フラックスを接合部分に塗って、銀ロウをおきます。

そして、バーナーで熱して銀ロウを溶かして、接合面に流し込んでいきます。

火の当てる位置が少しでもずれちゃうと、うまく接合面に流れていかないんだよね。

リングにする

楕円になっているリングをリングゲージ棒に入れて、

木槌で叩いて、真円になるまで整えていきます。

長さがピッタリでロウ付け出来ていれば、号数通りの指輪が出来上がりますよ。

研磨する

最後は研磨していきます。

まずは、ロウ付け面がどこか分からなくなるようになるまで研磨します。

そして、テクスチャを入れていきます。

 

今回は、槌目模様にしてみます。

サンドロールペーパーを部分的にこすりつけながら、

窪みが付くように研磨していきます。

研磨の見せ方でそのデザインの印象が大きく変わる重要な作業なのだ。

完成

この画像の指輪は、動画で作った指輪を物撮りしたものである。

ネットショップで見かけたら、
まさかこれが銀線から2時間で作った指輪だとは思わないはずだよ。

 

今回は地金製作だったけど、彫金にはもう1つ
ロストワックス製法でアクセサリーを作ることができるんだ。

そんなロストワックスからの指輪の作り方を動画を観ながら、
自宅で実際に作ることができるんだよね。

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