彫金教室に見学に来られた方がこんなことを質問されました。
『趣味コースとプロ育成コースってありますが、違いって何ですか?』
『趣味コースからだと、ビジネスに発展するのは難しいのでしょうか?』
よく聞かれる質問なんですが、私はこう答えています。
趣味は自分の喜びのためにアクセサリーを作る、
プロは人に喜んでもらえるアクセサリーを作れる。作るための技法は趣味もプロも同じことを教えています。が・・・作る意識や作る目的でそれぞれの教え方も変わり、そして作り方が違っていきます。
詳しく説明すると、
スポンサーリンク
それぞれのコースの違い
趣味コースは・・・
使いたい金属を好きなだけ使って、じっくり時間をかけて、あなたが満足いくまで好きなように作ってもらい、彫金の楽しさを味わうことをモットーにすべて講師が作り方の手順などをアドバイスしていきます。
プロ育成コースは・・・
講師から教えられた技法をどのように使えば、コストをいかに掛けずにより早く決められた納期までにお客さんが求めている商品をあなた自身の手で提供できるか、その術を学んでいきます。
作る意識で考えてしまうと、
趣味コースは、
作り方からすべていつでも講師に教えてもらうことができる教え方のため、どうしても依存意識が強くなり、いざ一人で作ろうとしてもどうすれば良いのか迷ってしまいます。
プロコースは、
学んだ技法をどう使いどう完成させるかを自分で考え作り出せる教え方をしていますので、自立意識が強くなり、すべて一人で考えて作り出すことが出来てしまいます。
この教え方の違いから、趣味コースはどうしてもビジネスに発展させるのには時間がかかってしまいます。
しかし、目的で考えると面白いことがわかります。
◆芸術的な視点の趣味コース
自分が作ることで満足できれば、相手の評価などは究極的にはどうでもよい。
時に、思いもよらないものが生み出される可能性を秘めている。
(個性を生む力が養われる)
◆商売的な視点のプロコース
自分の提供するものが相手に満足してもらえなければいけない。
相手がまたあなたの作ったものを買いたいと思わせるような仕組みを作り上げる。
(ニーズを知る力が養われる)
どちらも大事な要素で、どちらか一方だけでは現代のビジネスには通用しません。
私が思うに、相手が求めている満足基準(ニーズ)をクリアして、そこに自分なりの感性(個性)を吹き込んだものを提供できれば良いと考えています。(独創性がある)
ここが、趣味がプロに変わる瞬間です!
一個人が提供したものなのか、企業(ブランド)が提供したものなのかはそこには関係ありません。
今の世の中、特にネットビジネスの世界では少ない資金から個人でも起業できる環境が整っている。
趣味から始めたビジネスでも、個性を踏まえた自分だけのビジネスモデルを確立できれば、あなたは本物のプロになることができるでしょう。
商品やサービスの質はもちろんのこと、相手に想像していた以上の価値(感動や喜び、充実感や満足感など)を与えることができれば、喜んであなたに対価としてお金が支払われます。
それが、これからのビジネスの新しいカタチとなります。
共感してくれる相手が多くなればなるほど、あなたが作り上げたものに付加価値がくっつき、最後には一人歩きしていきます。(ブランド)
ここまで到達できれば、あなたはいつの間にかその道のプロと言われているでしょうね。
あなたが本当にやりたかったこと、ちょっと極めたこと、生み出した生きる知恵など、皆が知らないような、でもそれが世の中にとってどんなにか喜ばれて感謝されることだったとしても、目に留まらなければ唯の趣味の延長で終わってしまうのです。
自分だけが満足するものは、趣味であり、
みんなが満足できるものに変えれば、それは仕事となります。
あなたの仕事となる強みを世に広めるためにも、情報を発信できる環境はこれからのあなたにとって必要不可欠なものとなっていきます。
今、ブログやfacebook、YouTube、インスタグラム、ツイッターなど誰でも手軽に情報を発信できる媒体が簡単に作れます。
でも逆に、誰でも発信できてしまう時代だからこそ、情報の質は当たり前となり、その中から独自の価値観を提供できる発信者が生き残ることとなるでしょう。
そして、その発信者を通した商品やサービスが必要とされていくようになります。(コミュニティブランド)
そこには誰にもマネできない独創的な世界が出来上がります。
私はそれを、彫金という世界から目指していきます。
小説とハウツー本が一緒になった、物語と連動して彫金の知識や技術が学べるストーリーラーニングです。
本の詳しい内容のページもありますので、気になるあなたはまずはこちらを読んでみてくださいね。